PixAIプロンプトの書き方|AI絵を安定させる基本公式

安定した高品質生成を実現する、6ステップのPixAIプロンプト公式。
「主体・動作・環境・画風・細部・画質」の組み立て方に加え、ネガティブプロンプトや“効くタグ”の探し方も解説。

§ FORMULA 02
PIXAI / RECIPE
— PROMPT KITCHEN —
2/5 SERIES

— 全5回・入門編 PART 2 —

安定したAI画像には、シンプルで再現性のある公式があります。 主体 + 動作 + 環境 + 画風 + 細部 + 画質。この6つのスロットを順番に埋めるだけ。そうすれば、モデルと格闘し続ける必要はなくなります。

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📚 PIXAI画像生成マスタリー|全5回シリーズ

Part 1: モデル vs LoRA 基礎編 |入門編

Part 2: PixAIプロンプト公式 ← いまここ

Part 3: LoRAスタッキングガイド |入門編

Part 4: AIアート構図ガイド |上級編

Part 5: シネマティックライティング&奥行き表現 |達人編

モデルと LoRA の役割 を理解したあと、次にほとんどのPixAI初心者がぶつかる疑問があります。「で、結局プロンプト欄には何を書けばいいの?」その答えは、少しだけ複雑です。
実は、プロンプトには大きく分けて2つの書き方があります。
ひとつは、昔ながらの 「タグ形式」。カンマ区切りの短いキーワードを並べる方法で、多くのアニメ系モデルがこの形式で学習されています。
現在でも、PixAI上の多くのモデルではタグ形式が最も安定しています。そして、“良いタグ感覚”は、実際に使いながら身についていくものです。
ただ、今はもっと簡単な方法もあります。PixAIの「プロンプト自動変換」を使えば、普通の文章で「こういう絵が欲しい」と書くだけで、自動的にタグへ変換してくれます。
さらに、Tsubaki.2のような新しいモデルは、英語だけでなく、日本語や中国語などの自然言語もそのまま理解できます。
つまり、最初から何百個ものタグを暗記しなくても、良い画像は作れるということです。
ですが、どんな書き方をしても変わらないものがあります。それが“構造” です。
タグ形式でも、自然文でも、英語でも、日本語でも、中国語でも――完成度の高い画像には共通する「6つの要素」があります。この6つを埋められるようになると、もう空白のプロンプト欄を前に悩まなくなります。
また、「キャラクターは良いのに背景が空っぽ」、「シーンは豪華なのにキャラが量産型」といった“惜しい生成”も減っていきます。
この記事では、まずその6ステップ公式を解説し、その後に
ネガティブプロンプト(描いてほしくないものを指定する方法)
アーティストタグ(雰囲気を一気に変える秘密兵器)
についても紹介していきます。読み終わる頃には、どんな形式であっても、「自分が頭の中で想像していたもの」に近づけるプロンプトを書けるようになっているはずです。

— THE FORMULA —

6 つのスロット、順番に

▸ 6ステップ公式

主体  +  動作  +  環境
+  画風  +  細部  +  画質

= バランスの取れた完成プロンプト

それぞれのスロットには、ちゃんと役割があります。
そして順番も重要です。PixAIのモデルは、基本的に“前に書かれた要素ほど重要”として読み取る傾向があります。
つまり、先頭に近い情報ほど強く反映されやすい、ということです。
では実際に、具体例を使いながら各スロットを順番に見ていきましょう。

SLOT § 01 · 主体

画像の中に“誰/何”がいるのか

キャラクターや物体そのものを指定するパートです。性別、見た目、特徴などを定義します。
ここは最重要スロット。なぜなら、他のすべての要素が“主体”を前提に組み立てられるからです。

例 → 1girl, black hair, blue eyes

タグのコツ: 1girl1boy2girlsのような基本カウンターでシーンの土台を決めましょう。
そのあとに、
・髪色
・目の色
・年齢感
など、特徴を2〜3個追加するのがおすすめです。
ここで詰め込みすぎる必要はありません。細かな画風やニュアンスは、モデルやLoRA側に任せる余白も大切です。

SLOT § 02 · 動作

何をしているのか、どんなポーズなのか

ポーズ、表情、視線などを指定するパートです。ここが入ることで、キャラクターに“動き”や“感情”が生まれます。
逆に、動作指定がないと、ただ硬い立ち絵のようになりやすくなります。

例 → looking at viewer, slight smile, standing

タグのコツ:
・身体動作(standingsittingwalking
・視線や顔の向き(looking at viewerclosed eyes
・感情表現(smilesurprised
この3種類を組み合わせると、かなり安定します。基本的には、ここも3タグ前後で十分です。

SLOT § 03 · 環境

どこにいるのか、何に囲まれているのか

背景、時間帯、天気、季節、周囲の要素などを指定するパートです。
ここがないと、キャラクターだけが浮いた“無背景画像”になりやすくなります。

例 → outdoors, ginkgo leaves, autumn

タグのコツ:
まずは大きな環境を1つ決めましょう。
例:outdoorsindoorsclassroomforest
そのあとに、
・季節
・天気
・印象的な小物
など、“空気感を決める要素”を1〜2個追加します。
あれもこれも詰め込む必要はありません。基本的には3要素前後で十分です。

SLOT § 04 · スタイル

作品全体の“雰囲気”

アニメ調、イラスト調、水彩風、フォトリアルなど、作品全体のアート方向性を指定するパートです。
線の質感、色使い、空気感などにも大きく影響します。

例 → anime style, soft illustration

タグのコツ:多くの場合、メインとなる画風はモデル側ですでに決まっています。(詳しくはPart 1 参照)
そのため、ここでは1〜2個ほど軽く方向性を補強するだけで十分なことが多いです。
もし大きく画風を変えたい場合は、タグではなく「Style LoRA」を使う方が効果的です。

SLOT § 05 · ディテール

ライティング、空気感、仕上げ演出

光の種類、空気表現、被写界深度、雰囲気づくりなどを指定するパートです。
ここが入ることで、“ただ上手い絵”が、“感情のある絵”へ変わっていきます。

例 → soft lighting, cinematic light, depth of field

タグのコツ:
このスロットは、“ムード”を作る場所です。
特に重要なのは:
・ライティング系タグ:backlightsoft lightingrim light
・空気感系タグ:depth of fieldsoft bokehfloating particlesなど。
作品の印象は、ここで大きく変わります。
なお、このテーマについてはPart 5 で徹底的に掘り下げます。

SLOT § 06 · クオリティ

画質・完成度の補強

全体のクオリティ感を引き上げるためのタグです。「丁寧に描かれた高品質な画像」を求めていることをモデルへ伝えます。
これは“内容”ではなく“補正”なので、最後に置きます。

例 → high detail, masterpiece, best quality

タグのコツ:定番セットは:
masterpiece, best quality, high detailの3つです。
ここは、盛れば盛るほど良くなるわけではありません。品質タグを5個並べても、3個より強くなるわけではないです。
そして重要なのは――これらは“壊れた構図”を直してくれる魔法ではないということ。
クオリティタグは、あくまで仕上げ用。磨くことはできても、根本修正はできません。

— PUTTING IT TOGETHER —

完成プロンプトを作る

この6つのスロットを順番につなげれば、それだけで“ちゃんと機能するPixAIプロンプト”になります。
では、実際に先ほどの例をすべて組み合わせてみましょう。

▸ 完全なプロンプト

1girl, black hair, blue eyes, looking at viewer, slight smile, standing, outdoors, ginkgo leaves, autumn, anime style, soft illustration, soft lighting, cinematic light, depth of field, high detail, masterpiece, best quality

スロットごとに見ていくと、6つすべての要素が入っているのが分かるはずです。その結果として生まれるのは、“断片”ではなく完成された1枚の画像。
キャラクターには身体があり、ポーズがあり、存在する場所があり、画風があり、空気感があり、そして仕上がりの完成度があります。
もし、この6つのうちどれか1つでも欠けていたら、その要素は画像の中に現れません。そして、この公式は“診断ツール”としても使えます。
生成結果にどこか物足りなさを感じたら、「どのスロットが薄いのか」を考えてみてください。
・背景がスカスカ → SLOT 03(環境)が不足
・キャラが硬い → SLOT 02(動作)が不足
・雰囲気が弱い → SLOT 05(ディテール)を強化
というように、どこを修正すればいいのかが見えてきます。
つまり、この公式は“何を書くか”だけでなく、“何が足りないか”も教えてくれるんです。

— SECTION TWO —

ネガティブプロンプト — モデルに「これは要らない」と伝える

AI画像生成は、本質的には “確率”で動いています。モデルはプロンプトを人間のように完全理解しているわけではなく、入力されたタグから「統計的にそれっぽいもの」を予測して生成しています。
だからこそ、頼んでいないものまで勝手に出てくることがあります。そこで使うのが「ネガティブプロンプト」です。これは、“出してほしくない要素”を書くための専用欄。
PixAIでは、ジェネレーターの「詳細設定」の中に格納されています。もっとも分かりやすい例がこれです。
「男性キャラを描きたいのに、なぜか女性が出てくる」そんな時は、ネガティブプロンプトに 1girl と入れます。
するとモデルは、「女性要素は不要なんだな」と判断し、出力が修正されます。

📌 初心者向けネガティブプロンプト

嬉しいことに、自分でゼロから書く必要はありません。PixAIのほとんどのモデルには、最初から適切なデフォルトのネガティブプロンプトが組み込まれているので、空欄のままでもまったく問題ありません。
ネガティブプロンプトに手を入れるのは、具体的に直したい問題が出てきた時だけでOK。その時は、デフォルトに追加する形(または上書きする形)で、対処したい現象に合わせたタグを書き足していきます。
初心者がよく使う定番セットは、こんな感じです:

lowres, bad anatomy, bad hands, missing fingers, extra digits, cropped, worst quality, low quality, jpeg artifacts, watermark, signature

そして、生成していく中で気づいた問題を少しずつ追加していきましょう。
たとえば:
・背景がごちゃごちゃしすぎる → cluttered background を追加。
・勝手にメガネが付く → glasses を追加
というように調整していきます。
ネガティブプロンプトは、単なる“おまけ”ではありません。場合によっては、通常プロンプト以上に重要になることもあります。

— SECTION THREE —

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アーティストタグ — 画風を一気に変える近道

多くの初心者はかなり後になってから知りますが、本当は早い段階で覚えておくべきテクニックがあります。
それが「アーティストタグ」です。
これは、特定のアーティスト名をタグとして入れることで、その作家らしい画風へ出力を引き寄せる方法です。
なぜ重要なのか?
アニメ系ベースモデルは、ときどき”AIっぽさ”が強く出ることがあります。
・滑らかすぎる
・均一すぎる
・個性が薄い
そんな時、アーティストタグが効果を発揮します。人の手で描いたようなクセや空気感を加え、モデル単体では出せない“作家性”を与えてくれるんです。機能的には、Style LoRAにかなり近いものです。
ただし、LoRAではなく“タグ”として使う点が違います。さらに、アーティストタグ同士も重ね掛けできます。
複数の作家名を並べることで、それぞれの画風をブレンドしていく。
これはLoRAスタッキングと非常によく似た考え方で、「Artist Chain(アーティストチェーン)」と呼ばれることもあります。

📌 アーティストタグの探し方

多くのアニメ系モデルは、Danbooruという大規模アニメ画像サイトのタグ体系を学習しています。
そのため、danbooru.donmai.us でタグ検索をすると、利用可能なアーティストタグを確認できます。
また、PixAIコミュニティを眺めるのも非常に有効です。
「この画風すごく好きだな」と思った作品を見つけたら、公開されているプロンプトを確認してみましょう。多くの場合、アーティストタグが入っています。
最終的には、「この作家タグを入れると、こういう雰囲気になる」という感覚を、自分の中に蓄積していくことが重要です。
これはLoRAを覚えていく感覚ととても近く、上級ユーザーほど、自分専用の“使い慣れたアーティストタグ一覧”を持っています。

— SECTION FOUR —

正しいタグが分からない時は?

初心者がよくぶつかる壁があります。「欲しい雰囲気はあるけど、何て書けばいいのか分からない」これはごく自然な悩みです。
そして、実際にタグを探す時は、基本的に次の3つを順番に使っていきます。

SOURCE 01

PixAIコミュニティフィード

ホームフィードで「Prompt Shared(プロンプト公開)」フィルターをオンにしましょう。これで、作者がプロンプトを公開している作品だけに絞り込めます。
気に入った作品を見つけたら開いて、「リファレンスとして使用」をタップ。プロンプト、モデル、LoRA、各種設定がそのままジェネレーターに読み込まれます。
あとはそこから自分用に微調整していくだけ。これがプラットフォーム最速の学習ループです――”実際に機能している構成”から逆算して、「なぜこれがうまくいくのか」を学べるからです。

SOURCE 02

Danbooru タグシステム

アニメ系モデルでは、Danbooruのタグ体系そのものが、ほぼ“モデルの語彙”になっています。
つまり、Danbooruに存在するタグなら、モデル側も理解できる可能性が高いということです。
欲しいビジュアル要素をDanbooruで検索し、どのタグ名で分類されているかを確認して、そのままプロンプトに使いましょう。

SOURCE 03

モデルページそのもの

PixAIのモデルページでは、モデル作者が推奨タグやトリガーワードを公開していることがあります。
これらは、そのモデルが特に反応しやすいよう学習されたタグです。一般的なタグを入れても効果が薄い時は、まずモデルページを確認してみましょう。

— FAQ —

よくある質問

プロンプトは自然文で書くべき?それともカンマ区切りタグ?

どちらでも大丈夫です。
昔ながらのタグ形式は今でも非常に安定していて、PixAIのアニメ系ベースモデルの多くはDanbooru形式のタグリストで学習されているため、タグでの指定にきれいに反応します。
一方で、新しいDiTベースのモデルは自然文を直接理解できます――英語でも、それ以外の言語でも。
また、旧モデルを使う場合でも、PixAIの「プロンプト自動変換」が自然文をタグへ翻訳してくれます。
自分にとってしっくりくる方を選べばOKです。実際、多くのユーザーは両方を使い分けています――シーンの描写は自然文、ライティングや画質などの技術的なタグはタグ形式、という具合に。

プロンプトはどれくらい長くするべき?

初心者なら、15〜30タグ程度が目安です。
10未満だと情報不足で、モデルがランダムに補完を始めます。
初心者の段階で50を超えると、タグ同士が干渉し始め、意図がノイズに薄まっていきます。
6スロット公式を使うと自然に15〜20タグ前後に収まり、これが安定しやすい出発点です。
ただし、個々のタグがどう出力に作用するかが分かってくると、この目安は外れていきます――上級者は意図的に、もっと長いプロンプト(あるいはもっと短いプロンプト)を日常的に使い、その理由もちゃんと把握しています。
プロンプトの長さは”初心者向けの目安”であって、絶対のルールではありません。

(tag:1.3) って何?

これは 「重み付け構文」です。
タグを括弧で囲むことで、その要素の影響力を強めたり弱めたりできます。
例:(red hair:1.3) → 赤髪要素を30%強く反映
(red hair:0.7) → 赤髪要素を弱める
「特徴が全然出ない」、「逆に出すぎる」という時に便利です。
ただし、極端な数値は崩壊の原因になります。基本的には0.5〜1.5の範囲に収めましょう。

プロンプトは完成してるのに、理想通りにならない時は?

まずは次の3つを順番に確認してください。
(1) モデル選択
そのモデルは目的に合っているかを確認しましょう。
アニメモデルにフォトリアル系プロンプトを入れても、理想な結果になりません。
(2) ネガティブプロンプト
必要な要素が、ネガティブ側で消されていないか確認しましょう。
広すぎるネガティブ指定が原因になることもあります。
(3) タグ強度
出したい要素を1.3前後まで強めてみましょう。
それだけで安定するケースも多いです。

毎回6スロット全部必要?

いいえ――この公式はチェックリストであって、契約ではありません。
完成度の高い画像を仕上げるなら、6スロットすべてを埋めるのが一番安全策で、初心者にそう教えるのもそれが理由です。
ただし、それぞれのスロットが何を担っているかを理解した後は、意図的にどれを省いてもOK。
この公式の目的は、すべてのスロットを埋めることではありません。それぞれのスロットが何をしているかを理解して、”使うかどうかを自分で選べる”ようになることです。
自分が欲しい画像が出る組み合わせなら、どんなサブセットでも構いません。

§ FORMULA 02 // END
— RECIPE COMPLETE —

— READY FOR PART 3 —

最初の“ちゃんとしたプロンプト”を書いてみよう。

生成画面を開いて、まずは主体を決めてください。
そして頭の中で、6つのスロットを順番に埋めていきましょう。そこに、適切なネガティブプロンプトも追加。
生成して、出力を見て、どのスロットが弱いのかを確認して、修正して、もう一度生成する。
その繰り返しこそが、本当にプロンプトを理解していく方法です。

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PART 1|入門編

モデル vs LoRA 基礎編 →

すべてのAI画像を支える、2つの基本要素。

PART 3|入門編· NEXT

LoRAスタッキングガイド →

不足している要素を見極め、適切なLoRAを重ねて改善する方法。

PART 4|上級編

AIアート構図ガイド →

単なる単語の積み重ねから、“シーンを構築する”発想へ。

PART 5|達人編

シネマティックライティング&奥行き表現 →

10種類のライティング、色彩理論、被写界深度を解説。

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