PixAI v4.0 Previewでアニメ動画を生成するプロンプト術|画像から15秒アニメへ

PixAI v4.0 Previewを使ったアニメ向け画像→動画(i2v)のプロンプト設計を解説。参照設定、反復改善ループ、セリフフォーマット、そして15秒アニメショートを完成させるために私たちが実践しているMio.2のプリプロダクションワークフローまで紹介します。

PIXAI ▸ FILM LAB
VOL. 04 ▸ NO. 1
PROMPT GUIDE
現場仕様

— 試行錯誤の末にたどり着いた現場ガイド —

PixAI v4.0 Preview でアニメ動画を作るプロンプト術
参照素材の設計から、15秒ショートの完成まで

参照素材の積み方。反復改善ループ。セリフと SFX のフォーマット。Mio.2 で組む 6 段階のプリプロダクション。私たちが 15 秒のアニメショートを実際に仕上げているワークフローを、まるごと公開します。

動画モデル向けのプロンプトガイドの多くは、実際に生成を回したことがない人が書いたような内容です。被写体、動作、カメラ、音声──構文を並べて終わり。でも実際に、何週間も大事に保存してきたキャラクターイラストを動かそうとすると、動画はほぼ静止画のまま。途中で眼帯が消える。何度「映画のような」と書いても、カメラがまったく動かない。たぶん、皆さんも経験があるはずです。

このガイドは、実際の現場で試行錯誤して見えてきた手順をまとめたものです。大事なのは 3 つだけ。順番が決まっています ── 参照素材をどう積むか、テキストプロンプトに何を書くか、最初の生成が外したときにどう直すか。テキストプロンプトは実は一番簡単で、それでいて多くのガイドが過剰にこだわっている部分でもあります。

v4.0 Preview を初めて触る方は、機能全体を先に把握しておくと、このあとの話が立体的に見えてきます。何ができて、PixAI の従来モデルと比べて何が違って、音声生成や参照動画で何が解放されるのか──そういった概要は別記事にまとめてあります:PixAI v4.0 Preview とは? →

「v4.0 だけでなく PixAI の動画モデル全体を俯瞰したい」「i2v パネルの設定項目の意味から知りたい」── そんな方は、こちらの記事もどうぞ:PixAI 画像→動画チュートリアル:全モデル比較とプロンプトの書き方 → それ以外の方は、このまま読み進めてください。

TL;DR

PixAI v4.0 でアニメ動画を作るための、最短ガイド

01
参照画像には、キャラクターがはっきり写った 1 枚を使う(動画の 1 フレーム目ではなく、キャラそのものとして)。
02
プロンプト内でキャラの見た目を細かく説明しない。見た目の情報は、参照画像に任せる。
03
カメラの動きは「zoom in」のような曖昧な表現ではなく、push in・tilt・orbit といった撮影用語で書く。
04
最初は v4.0 Lite Preview で試す。仕上げだけ v4.0 Preview で生成する。
05
企画・台本・カット構成・プロンプト設計は Mio.2 に任せる。

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PART ONE

参照素材を活用する
― 画像・動画・音声

v4.0 Preview で使える参照素材は 3 種類。画像、動画、音声です。それぞれプロンプト内で対応するタグで呼び出します。

種類
タグ
上限
主な用途
画像
@image1–6
6
キャラの個性、衣装、シーン、アートスタイルの基準
動画
@video1–3
3
カメラワーク、テンポ、構図の空気感(合計 15 秒以内)
音声
@audio1–3
3
声質や音楽の雰囲気の基準

プロンプトが思い通りに動かない原因は、たいていテキストの質ではなく、参照設定のほうです。まずはここに時間を使ってください。

— 参照素材の添付方法 —

参照アップロードの操作フローをまとめた短い解説動画。

▸ 01

参照画像は“動画の 1 フレーム目”ではない

キャラを意味として読む。スタート地点として固定しない。

従来の動画モデル(PixAI の v3.x シリーズを含む)では、参照画像は“動画の最初のフレーム”として扱われていました。キャラのポーズも背景も、画像の情報がすべて冒頭に固定される。そこからモデルが動きを生成していく。だから参照でキャラが座っていて、プロンプトに「彼女が空へ跳び上がる」と書いても──動くかどうかは運次第でした。

v4.0 Preview の挙動は違います。画像を“動画の開始フレーム”ではなく、キャラを意味的に説明する参照情報として読む。髪型、瞳、衣装、眼帯の位置、猫耳、ハート型のアホ毛──そのキャラを“そのキャラたらしめている要素”だけを取り出し、動きや演出はすべてプロンプトに委ねます。

実際に何が変わるかというと──

  • 鮮明なキャラ画像 1 枚で十分。同じキャラを複数アングルで用意する必要はありません。同一 OC で 4 枚構成と 6 枚構成を比較してみたところ、4 枚版のほうが一貫してシャープに仕上がりました。理由は単純で、モデルが少しずつ違う輪郭や顔立ちを平均化しようとしなかったからです。
▸ 参照画像 4 枚

キャラの一貫性が高く、輪郭もシャープ。

▸ 参照画像 6 枚

参照が増えるほど平均化が進み、出力がぼやけていく。

  • 参照画像のポーズは、動作を縛らない。参照でブランコに座っていても、プロンプトで「ステージを駆け抜ける」と書けば、v4.0 Preview はブランコを引きずらずに走らせます。同じ条件を v3.0 High Consistency で試したら──座ったままでした。
▸ V4.0 PREVIEW

v4.0 Preview。参照を“ポーズ”ではなく“キャラ情報”として読む。指示通りに跳び上がる。

▸ V3.0 HIGH CONSISTENCY

v3.0 HC。参照を“開始フレーム”として扱うため、座ったまま動かない。

  • シーンを指定したいときは、画像を 2 枚渡して組み合わせ方を書く。キャラだけを @image1、シーンだけを @image2 としてアップロード。「彼女は @image2 のシーン内に立ち、@image1 の衣装を身につけている」と書けば、v4.0 Preview は背景とキャラ情報を混同せずに合成します。
— 実例 —

同じキャラ、複数のシーン、衣装の入れ替え

▸ @IMAGE1 キャラ
PixAI v4.0 キャラ参照素材
▸ @IMAGE2 シーン
PixAI シーン参照 1(楽屋)
▸ @IMAGE3 シーン
PixAI シーン参照 2(ステージ)
▸ @IMAGE4 衣装
PixAI 衣装参照素材
▸ 出力 ▸ V4.0 PREVIEW
▸ プロンプトを見る
@image1 character is the subject throughout this video, maintaining her multicolored white-pink gradient hair, heart ahoge, purple eyes, white eyepatch, fang, cat ears, and cat tail at all times.

[0-4s] She sits in front of the vintage vanity mirror from @image2 in the warmly lit dressing room, her back partially to the camera so her reflection is visible in the mirror. She looks contemplatively at her reflection, slowly reaching up to touch a strand of hair. Soft pink light bathes the intimate space, the curtains gently moving in the background.

[4-6s] The reflection in the mirror begins to shimmer with dreamlike light, pastel ribbons and cherry petals starting to drift through the air, the dressing room slowly dissolving into a glowing pastel haze.

[6-10s] She now stands at center stage from @image3, under the bright spotlight beam, holding a vintage keytar with both hands, looking forward with quiet confidence. Pink and red ribbons float around her, cherry petals drift through the spotlight beams, soft mist rises gently from the wooden stage floor. She lifts her right hand slightly as if ready to play.

Continuous seamless dreamlike transition through the mirror as a portal between her private self and her stage self.

参照画像は最大 6 枚まで使える。でも、たいていそんなには要らない。厳選した 2〜3 枚のほうが、5〜6 枚で注意を取り合うより良い結果になる。画像を 1 枚足すたびに「キャラはこう見えるべき」という別の票がモデルに渡され、最終的にそれを平均化してしまうから。

▸ 02

参照動画が引き継ぐのは“内容”ではなく“雰囲気”

借りるのはカメラワーク。キャラじゃない。

v4.0 Preview に参照動画を渡すとき、その動画を“コピーさせている”わけではありません。伝えているのは、「この動画のカメラワーク、テンポ、構図の雰囲気を、自分のシーンに使ってほしい」ということ。

たとえば、お気に入りのガチャ演出動画があるとします。ゆったりとしたカメラワーク、柔らかいパララックス、最後に余韻を残す抜き。その動画を @video1 としてアップロードし、こう書きます:

Animate this character following the slow camera motion and pacing of @video1.

v4.0 Preview はその動画から、カメラがどう動いたか、どこで間を取ったか、パーティクルがどう流れたか──を読み取り、そのテンポをあなたのキャラに当てはめます。あなたのキャラが参照動画のアートスタイルでレンダリングされることはありません。参照動画のキャラがあなたの動画に紛れ込むこともありません。引き継がれるのは、見た目ではなく、空気感のほうです。

— 実例 01 ▸ ガチャカード演出 —
▸ @IMAGE1 元画像
PixAI ガチャ実例 1 の元キャライラスト
▸ 出力 ▸ V4.0 PREVIEW
— 実例 02 ▸ ガチャカード演出 —
▸ @IMAGE1 元画像
PixAI ガチャ実例 2 の元キャライラスト
▸ 出力 ▸ V4.0 PREVIEW
▸ プロンプトを見る(2 例共通)
Transform this static character art from @image1 into a gacha-style animated character card, following the same camera motion and pacing style as @video1.
▸ 技術的な制限

対応形式は mp4、ファイルサイズは 50MB 未満、長さは 1 本あたり 15 秒未満。複数の参照動画を使う場合も、合計で 15 秒以内に収める必要があります。

▸ 03

参照音声 ── 声質や音楽の雰囲気を引き継ぐために

言葉で説明しきれない“音の質感”のために。

v4.0 Preview では、特定の音の質感に寄せたい場合に、音声ファイルを参照として追加できます。たとえばキャラに話してほしい声のトーン。あるいは BGM として再現したい楽曲の雰囲気や編成。

プロンプトでは、何を借りたいかを明示します ──「@audio1 の声質や話し方を反映する」「@audio1 の雰囲気と楽器構成に合わせる」。考え方は動画参照と同じです。

ただし、セリフ・環境音・効果音(SFX)には、ふつう音声参照は要りません。これらはプロンプトに直接書けば十分です(後述します)。音声参照が本当に効くのは、言葉で説明しづらい“音の個性”や“空気感”を再現したいとき。

— 実例 ▸ 同じ元画像、3 つの音声ムード —

同じキャラ、同じプロンプト、同じ動き。変えたのは参照音声だけ。

▸ @IMAGE1 元画像
PixAI 音声ムード比較の元画像
▸ @AUDIO1 ▸ 哀愁

哀愁。切ない弦、ゆったりとしたテンポ、もの寂しい空気。

▸ @AUDIO1 ▸ 夢幻

夢幻。幻想的なパッド、浮遊感のある音色、深いリバーブ。

▸ @AUDIO1 ▸ 朗らか

朗らか。明るいテンポ、軽快な編成、温かい空気感。

▸ プロンプトを見る
@Image1 — hair strands drift and flutter gently in the breeze. The flowers behind her sway softly with the wind. The camera slowly moves in to a close-up on her face as she reaches out her hand to touch a bubble floating in the air. Reference the rhythm and atmosphere of @Audio1.

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PART TWO

テキストプロンプトを書く
― アニメ動画のための

多くのプロンプトガイドは、ひとつの“公式”を示して終わります。でも実際の現場は、状況によって 2 つに分かれます ── そして、それぞれで使うべきテクニックが違います。

パターン ▸ 01

作りたい映像が、すでに頭にある

カットのイメージが明確なら、たとえば「カメラが彼女の顔へゆっくり近寄る、花びらが左から右へ流れる、2 拍目で彼女が振り返る」──そのまま書けば十分です。

ここで陥りやすいのは、“映像っぽい曖昧な表現”を使ってしまうこと。たとえば「ズームイン」は、v4.0 Preview にとって「振り向く動きに合わせてカメラがゆっくり寄る」よりずっと情報量が少ない。「カメラが動く」のような曖昧な書き方ではなく、push in(被写体へ寄る)、pull back(被写体から離れる)、tilt up(上方向へ傾ける)、drift(流れるように移動)、orbit(回り込む)、pan(左右に振る)、dolly(前後に移動)── 実際の撮影用語を使ってください。動作を順番に伝えるときは「その後」「そして」のような接続語も重要です。「彼女は視線を落とし、その後ゆっくりカメラへ目を向け、小さく微笑む」── これで、視線を落とす → カメラを見る → 微笑む の流れが伝わります。接続語がないと、モデルは複数の動きを 1 つの静止した瞬間にまとめてしまうことがあります。

これは比較的シンプルなケース。すでに頭の中に映像があるなら、プロンプト作成の習慣 のセクションへ進んでください。

パターン ▸ 02

画像はある。でも、どう動かしたいかは決まっていない

むしろ多くの動画生成はここから始まります。気に入ったイラストを見つけて「動かしたい」と思う。でも、何をさせるべきかは分からない。ほとんどのガイドはここを飛ばします。完成形が頭にある前提で書かれているからです。

そんなときに効くのが、次の反復改善ループです。

— 反復改善ループ —
01

LLM で下書きを作る。

画像を Claude や ChatGPT に渡し、短い動画プロンプトを生成してもらう。出力は素材として扱い、完成版だとは思わないこと。

02

軽量モデルで試す。

下書きを v4.0 Lite Preview や v2.7 ハイダイナミックで実行する。高速、低コスト、構造は Preview とほぼ同じ。モデル比較は PixAI v4.0 Preview とは? を参照してください。

03

プロンプトではなく、“失敗”を読む。

動画を見て、何が違ったかを確認する。修正のヒントは、自分が書いた文章ではなく、意図と実際の生成結果のズレの中にある。

04

最終版を v4.0 Preview で実行する。

同じプロンプトを v4.0 Preview で生成する。性能の差で、動きが滑らかになり、キャラの一貫性が増し、ライティング表現も繊細になる。

下書きを作る → 軽量モデルで試す → 失敗を読む → 最終生成する。このループこそが、ツールを使いこなしている人の動画と、初回生成のままの動画を分ける境界線です。

▸ よくある失敗

v4.0 で避けたい、AI 動画プロンプトの失敗パターン

5 つの失敗パターン。5 つの修正方法。

先ほどの反復改善ループが機能するのは、何が失敗だったかを見抜ける場合だけです。ここでは、私たちが実際によく踏んできた失敗パターンと、それぞれに効いた修正方法を紹介します。

01

LLM が、参照画像にない特徴を勝手に補完してしまう

LLM は「猫耳の女の子」と聞くと、尻尾もあるはずだと推測します。「セーラー服」と書けば、画像に存在しなくてもネクタイを付けるかもしれません。問題は、その勝手に補完された要素が、動画の途中で唐突に生成されること。私たちのテストでも、これが 4 回発生しました。

▸ 対策

下書きプロンプトを参照画像と並べて見直し、画像内に存在しない特徴はすべて削る。

▸ 失敗例の動画を見る
▸ 元画像
PixAI 失敗例の元画像
▸ 失敗した出力

▸ プロンプト(補完された「her tail flicking gently」を強調)

A cute young anime cat girl in close-up, white short hair, cat ears, heart-shaped ahoge, large purple eyes with small pink hearts in the pupils, wearing a navy sailor uniform with a blue ribbon scarf and a small black beret on her head, soft pink blush on her cheeks.

She is resting her chin on both hands cupped under her face, gazing softly at the camera with a shy smile. Small pink heart particles and sparkle stars float gently around her in the air. Soft cyan and pink pastel light surrounds her like a dreamy glow.

The video starts with her looking down shyly, then she slowly lifts her eyes to meet the camera and gives a tiny knowing smile, her tail flicking gently behind her, one heart particle drifting up past her face. The camera slowly pushes in toward her face during this moment.

Anime illustration style, soft painterly textures, kawaii aesthetic, dreamy pastel lighting, intimate close-up framing, gentle slow motion energy.
02

LLM が“演出”ではなく“説明”を書いてしまう

下書きでよく見るのは、静止画の内容をひたすら説明するパターンです。リボン、アクセサリー、服のしわ。見た目の描写ばかりで、肝心の動きが一切ない。結果、動画はほぼ静止画のまま。

▸ 対策

説明文は思い切って削除し、“何が変化するか”を示す動詞だけを残す。

▸ 失敗例の動画を見る
▸ 失敗した出力 ── 静止シーン

▸ プロンプト

Two cat girls appear together in this video, facing each other as opposites — the angel and the devil.

Character from @image1 and character from @image2 face each other in an empty void of soft pastel light, no environment, no background — only the two characters and a dreamy gradient atmosphere of soft pink and lavender mist around them. They stand close together, the angel on one side and the devil on the other, eyes meeting in mutual recognition.

The angel slowly raises her hands to form a heart shape near her chest with a gentle smile. The devil mirrors the gesture but with a playful smirk, sticking out her tongue. They lean slightly toward each other, sharing a quiet moment of acknowledgment as if they understand they are two halves of the same person. Soft sparkle particles drift between them in the void. The camera holds steady at medium shot, framing both characters in the same frame throughout.
03

1 つのカットに要素を詰め込みすぎる

バレンタイン風のシーンを頼むと、LLM がこんな提案をしてきたりします ──「彼女はバラ園に立ち、バラを持ち、花びらが舞い、風船が浮かび、チョコレートが流れていく」。1 カットに 15 要素。結果は、ただの視覚ノイズです。

▸ 対策

1 シーンは「1 つの被写体 + 1 つの動き + 1 つの環境演出」に絞る。

04

モデルが、プロンプトを正当化するために“物理法則”を補完しはじめる

以前、私たちはこう書きました ──「金魚が彼女の周囲を漂う」。すると v4.0 は、金魚がそこにいる理由を辻褄合わせしようとして、唐突に水たまりや水中空間を生成しました。モデルは何も指定しなければ、現実の物理法則に沿って補完しようとします。

▸ 対策

シュールな要素は、前提ごと明示する。「金魚は空中を漂う。これは夢の中であり、現実の物理法則は不要」のように。

▸ 初回と修正後を見る
▸ 初回 ── 水を勝手に生成
▸ 修正後 ── 夢として明示

▸ 修正後プロンプト(核心修正:明示的な“夢”枠組み + タイムドビート)

Transform this static character art from @image1 into a gacha-style animated character card, following the same camera motion and pacing style as @video1.

CAMERA MOTION (mirroring the path of @video1):
[0-1.2s] Open on a close-up of her left hand holding the small red-stringed charm pouch (omamori) at her waist. Soft warm light on the red fabric, goldfish drifting slowly past in the soft background blur.
[1.2-2.5s] The camera slowly drifts upward along her body — past her green striped yukata, settling onto her face. More goldfish become visible, gently swimming through the air around her, pink petals drifting across the frame.
[2.5-3.5s] At her face, the camera gently lingers — her purple eye meeting the viewer softly, the goldfish continuing their slow parallax behind her. The camera makes a subtle floating motion as if caught in the same dream.
[3.5-4.2s] The camera slowly pulls back to reveal the full composition — her standing beneath the temple roof eaves, goldfish suspended in the air around her, petals drifting.
[4.2-5s] CARD REVEAL CLIMAX — multiple goldfish swim into view from the edges joining the dream, soft bloom intensifies around the frame.
05

トランジションだけ指定して、“つなぎ”を与えていない

「霞の中へ溶け込むように切り替わり、彼女がステージに現れる」。人間には自然な演出でも、モデルはこれを毎回ハードカットとして解釈しがちです。

▸ 対策

モデルがアニメーションできる物理的な“橋渡し役”を入れる。ポータルへ変化する鏡、ゆっくり開くカーテン、画面を横切る花びら。

▸ プロンプト作成の習慣

きれいな出力を生む、プロンプト作成の習慣

十分な回数の生成を重ねると、共通点が見えてくる。

01

小説家ではなく、“監督”として書く

文章は短く、断定的に。1 文につき 1 つの情報だけを書く。「髪がわずかに揺れる。固定カメラ。ゆっくりとまばたきをする。」── こう書けば、v4.0 Preview は説明文ではなく演出指示として読みます。

▸ 実例
02

どの種類のタイムスタンプを書いているかを意識する

[Scene 1: 0-3s] 形式は、v4.0 Preview にショットを切り替えるよう指示します。一方、[0-1.2s] 形式は、1 つの連続したカット内での流れを指示します。紙面上では似ていても、用途は別。これを混同すると、複数ショットのプロンプトがスライドショーになります。

▸ 実例
03

セリフには定番フォーマットがある

音声付きセリフは、次の 3 要素で組みます ── 声の特徴 → 感情トーン → セリフ(原語そのまま)

Voice line — 内気な王子のような声質、温かく少し震えたトーン:「あの……お昼、一緒に行かない?」

大事なのは、ローマ字に変換しないこと。v4.0 Preview は音声生成時に、ローマ字表記よりネイティブ文字のほうを正確に処理します。

▸ 実例
04

SFX は、映画の音響設計のように書く

効果音は、長文で説明するより、要素を区切って並べたほうが伝わります:

SFX: 激しい雨音 — 遠くの雷鳴 — 静寂 — ひとつの鼓動

音風景を段落でだらだら描写するより、ずっと高い精度で解釈されます。

▸ 実例
05

コミック形式は、実在する出力モード

使いたい場合は明示的に指定します:

From left to right, top to bottom, present this as a comic strip. Add special sound effects for scene transitions.

こう書くと、v4.0 Preview は複数コマ構成のマンガモードに切り替わります。アニメーション付きコマ+場面転換演出。アニメ漫画ページや同人 PV 制作に使えます。

▸ 実例
▸ 統合

すべてを組み合わせる

実際の v4.0 Preview での生成は、たとえばこんな構成になります:

▸ 参照素材
  • @image1 — キャラ参照(鮮明な立ち絵、ポーズは任意)
  • @image2 — ステージ背景のみのシーン画像
  • @video1 — カメラ演出用のアニメーション参照
▸ プロンプト

@image1 のキャラが @image2 のステージ中央に立ち、静かな自信をたたえて前を見つめている。カメラはゆっくり彼女の顔へ寄り、その後、数枚の桜の花びらが周囲へ舞い上がる。@video1 のゆったりとした夢のようなカメラテンポに沿って演出する。

3 つの参照素材、4 行のプロンプト、1 本のシネマティック動画。重いのは参照素材のほうで、プロンプトは動きと演出の方向を示すだけ。あとは反復改善ループが失敗を捕まえて直していく。

これが、v4.0 Preview の力を引き出せたときのワークフローです。

PART THREE

制作ワークフロー
― Mio.2 プリプロダクション + Edit Pro マンガ

Mio.2 を使うとき。自分でプロンプトを書くとき。

▸ MIO.2 を使うべきとき

キャラはあるけれど、具体的な映像イメージがまだ曖昧なとき。Mio.2 エージェントが 6 段階のプリプロダクション ── アイデア提案、台本、カット構成、参照画像生成 ── を進めて、最終的に完成した v4.0 Preview 向けプロンプトまで出力します。

▸ 自分で書くべきとき

頭の中にすでに明確なカットや演出がある場合(先ほどのパターン 1)。プリプロダクションは飛ばし、1〜2 枚の参照画像とシンプルな v4.0 Preview プロンプトで直接生成へ進みます。

実際の制作は、むしろ前者のほうが多いかもしれません。ワークフロー 1 はそのためにある ── Mio.2 は「好きなキャラがいる」を「公開できる 15 秒のアニメ動画」に変えるための橋渡しです。

ワークフロー ▸ 01

Mio.2 で進める AI 動画プリプロダクション ── 6 ステップ

キャラ + ぼんやりとしたアイデアから、15 秒ショートまで。

これは、キャラはいる、アイデアもある。でも埋めるべき 15 秒の映像はまだない ── そんなときに使うワークフローです。6 つの工程を、ひとつの Mio.2 会話内で連続して進めます。こうすることで、エージェントは各ステップの文脈を保ったまま、企画から完成までを一貫してサポートできます。

以下で紹介する例は実際の案件です ── 『彼女が捧げられなかった心』という百合 × 悲劇のショートアニメ。主人公は、銀髪・猫耳・眼帯のギャンブラー少女。

— 最終的な完成品 —

『彼女が捧げられなかった心』── 6 段階のワークフローが生み出した 15 秒のショート。

STAGE 01

ストーリー案を作る

まずキャラ画像をアップロードして、次のように依頼します:

▸ ユーザープロンプト
Based on the character in this image, suggest 5 short-form anime story pitches in the [genre/vibe] direction. For each pitch, include a one-line logline, the opening shot or first line, and what emotional reaction it's going for.

なぜこれが効くのか:[genre/vibe] には、作りたい方向性を入れます ──「jirai-yuri tragedy(地雷系×百合×悲劇)」「isekai villainess comedy(悪役令嬢×異世界コメディ)」「casino gambling thriller(カジノ×ギャンブルサスペンス)」「slice-of-life with one twist(ひとひねりある日常系)」。ここを空欄にすると、出てくる案は無難で汎用的になりがちです。逆に、ジャンルや空気感を先に指定すれば、そのまま制作に使えるストーリー案になりやすい。

▸ MIO.2 出力 ▸ 5 つのストーリー案
PixAI Mio.2 が出力した 5 つのストーリー案
STAGE 02

ストーリー案を磨き込む

気に入った案をひとつ選んだら、具体的な修正指示を出してブラッシュアップします:

▸ ユーザープロンプト
Develop pitch #[N]. Change: [what to adjust]. Keep: [what to preserve]. Rewrite the pitch with these changes, keeping the same emotional core.

なぜこれが効くのか:Change(変更したい点)/ Keep(維持したい点)の構造を使えば、AI がすべてを書き換えてしまうのを防げます。これがないと、AI は会話履歴の中で、前のストーリー案を気づかないうちに上書きしてしまうことがあります。

▸ MIO.2 出力 ▸ 磨き込み後のストーリー案
PixAI Mio.2 が出力した磨き込み後のストーリー案
STAGE 03

全体構成を作り、その後で削る

まずは完全版を作ります:

▸ ユーザープロンプト
Outline this pitch as a [15-second] anime short with a hook (first 2s), build (story beats with rough timing), and final image. Include the actual dialogue lines. The premise should be conveyed indirectly through visuals and subtext — never stated out loud.

なぜこれが効くのか:[duration] には、作りたい動画の長さを入れます。プロンプト内の「絶対に言葉で説明しないこと」は最も重要な制約 ── AI は短い尺に圧縮するとき、説明過多になりがちです。この指定があれば、セリフは“説明”ではなく“サブテキスト”として機能しやすくなります。

▸ 構成 ── パート 1
PixAI Stage 3 構成パート 1
▸ 構成 ── パート 2
PixAI Stage 3 構成パート 2
STAGE 04

ショットリストを作る

▸ ユーザープロンプト
Break this script into a shot list with a maximum of [number] shots. For each shot, specify timing, frame composition, what's in the frame, camera movement, key visual detail, and dialogue or on-screen text. If you produce more than [number] shots, compress to exactly [number] — each shot must do irreplaceable work.

なぜこれが効くのか:[number] は使用予定の参照画像数に合わせて設定してください。v4.0 Preview は最大 6 枚まで参照画像を扱えますが、3〜4 枚のほうが 6 枚より安定して良い結果になりやすい傾向があります。複数の参照が競合すると、モデルの注意が分散するためです。最初から 4 ショットに制限するより、一度多めに出力させてから削るほうが、結果的に良いショットを選びやすくなります。

▸ MIO.2 出力 ▸ ショットリスト
PixAI Mio.2 が出力したショットリスト
STAGE 05

参照画像を生成する

Mio.2(または画像生成エージェント)へ送るプロンプト:

▸ ユーザープロンプト
Based on the shot list below, generate [N] storyboard images for video generation. Use the attached character reference image(s) to keep the character consistent across all shots. Do not include any text in the images. Match the art style of the reference.

[Paste your Stage 4 shot list here.]

なぜこれが効くのか:キャラの参照画像を必ず添付してください。Mio.2 はそれを“キャラの一貫性を保つ基準”として使います。「画像内にはテキストを含めない」「参照画像のアートスタイルに合わせる」── この 2 つの制約が、生成された絵を v4.0 の参照素材としてそのまま使える状態に保ちます。

▸ 初回生成のエラーを直す

最初の生成が完璧になることは、まずありません。よくある問題 ── 髪の長さが違う、瞳の色が変わっている、単独シーンに不要なキャラが追加されている、特徴的なアクセサリーが別キャラに付いている。どれも 1 回の指示で直せます。大事なのは“何が間違っているか”を具体的に伝えること:

「Shot 3 を再生成してください。画面内にはギャンブラーだけを置いて、2 人目のキャラは不要です。瞳の色は鮮やかな紫で。Shot 2 も修正してください ── セーラー服の猫耳少女には眼帯を付けないでください。」

▸ 参照画像 ── SHOT A
PixAI Stage 5 参照画像 A
▸ 参照画像 ── SHOT B
PixAI Stage 5 参照画像 B
STAGE 06

Mio.2 に v4.0 プロンプトを書かせる ── 仕上げ工程

これまでの 5 段階すべての成果が結実するのが、このステップです:

▸ ユーザープロンプト
Based on the script and shot list from earlier in this conversation, write a v4.0 Preview video prompt for the [N] reference images you just generated. For each timestamped beat, include: time range, which @image to reference, action and camera description, dialogue (with the exact lines from the script), and SFX cues. Use em dashes for layered SFX. Keep total prompt length under 2000 characters.

Example output format:
0s–Xs: @Image 1 [Action description with camera movement]. [Character]: "[Exact line from script.]" SFX: [sound 1] — [sound 2] — [sound 3]
Xs–Ys: @Image 2 [Action description]. [Character]: "[Exact line.]" SFX: [layered sounds with em dashes]
[Continue for each beat. End with fade-to-black instruction if applicable.]

なぜこれが効くのか:「exact lines from the script(脚本のセリフをそのまま使う)」の指定が決定的です。AI はプロンプト生成時にセリフを勝手に言い換えがちで、そうなると Stage 3 で慎重に調整したサブテキストや感情のニュアンスが失われます。

Mio.2 がプロンプトを出力したら、コピーして、生成した 4 枚の参照画像と一緒に v4.0 Preview へ貼り付け、生成を実行。今回のテスト作品で使った最終プロンプトはこちら:

▸ 最終的な V4.0 PREVIEW プロンプト
0s–2s: The white-haired catgirl gambler spins a gold coin between her fingers, smirking confidently. Gold coins float around her in dramatic lighting. SFX: metallic spin — tense atmosphere

2s–4s: Cut to sailor catgirl across the table, her hand trembling, heart pendant catching light. She whispers: "You said you'd find me again. Even if it took everything." SFX: soft tearful voice

4s–6s: Back to gambler, leaning in with delighted grin: "Cute line. Did you rehearse it?" Cards slap down. SFX: playful tone — card impact

6s–10s: Match cut — the coin falls through memory space. Two catgirls on a cliff, heart pendant being clasped, promise whispered. Everything dissolves into golden dust as coin lands. SFX: warm wind — ethereal chime — distant promise

10s–13s: Gambler blinks, something behind her eyes going quiet. She looks up, studying the crying girl with genuine curious smile: "...sorry, kitten. Do I know you?" SFX: silence — single heartbeat

13s–15s: Sailor catgirl's hand closes around her heart pendant. She smiles through tears, soft: "Not yet. Deal again?" Fade to black. Coins fall. SFX: emotional catch — coin clatter — silence

4 枚の参照画像、6 つのビート、3 行のセリフ、重ねられた SFX。完成したのは、1 つのプロンプトから生まれた 15 秒の動画ではなく、6 段階を踏んで組み上げられた 15 秒の物語です。

▸ ラストシーンの参照
PixAI ラストシーンの参照画像
ワークフロー ▸ 02

Edit Pro × v4.0 Preview で作るアニメーション漫画

同人 PV やアニメーション漫画ページの制作に。

こちらは、複数コマの漫画ページを動かしたいときに使うワークフロー。アニメーション付きリアクション、テンポの良いギャグ演出、同人 PV のような雰囲気 ── そんな表現に向きます。

▸ ベース画像 ── 漫画ページ
PixAI Edit Pro 漫画ベース画像
▸ 出力 ▸ V4.0 PREVIEW

Edit Pro がレイアウトを担当:コマ配置、各シーンの構図、読み順を整え、完成した漫画ページを 1 枚の画像として書き出します。その画像を v4.0 Preview へ渡し、次のプロンプトを使います:

▸ V4.0 PREVIEW プロンプト
Present the comic story from top to bottom in a [tone] style, with smooth storytelling and expressive character reactions. Add adorable anime-style sound effects throughout the scenes, such as "boing," "bam," "wah," and "sparkle," to enhance the atmosphere and make the comic feel lively and dynamic.

[tone] には、作品に合わせた雰囲気を入れます ──「cute and humorous(かわいくコミカル)」「elegant(上品・繊細)」「dramatic(ドラマチック)」など。これまで 2 コマのギャグから 6 コマ構成までテストしましたが、同じテンプレートで対応できました。

▸ FAQ

よくある質問

1 つの v4.0 Preview プロンプトに、参照画像は何枚まで追加できますか?

最大 6 枚まで追加できます。ただ、私たちのテストでは、厳選した 2〜3 枚のほうが 6 枚より安定して良い結果になりました。1 枚足すたびに「キャラはこう見えるべき」という別の票がモデルに渡され、最終的にそれを平均化してしまうためです。

v4.0 Preview の「参照画像」と「開始フレーム」の違いは?

参照画像は、意味的な参照です。v4.0 は画像からキャラの特徴を読み取り、その後のポーズや動作はプロンプトで決まります。一方、開始フレーム(キーフレームモード)は動画の最初のフレームを固定する仕組み。なお、キーフレームモードとマルチリファレンスモードは同時に使えません ── ワークフローに応じてどちらかを選んでください。i2v パネルの設定項目を全部知りたい方は、PixAI 画像→動画チュートリアル も参照してください。

v4.0 Preview は、日本語や韓国語のセリフも生成できますか?

対応しています。セリフは必ずネイティブ文字のまま記述してください ── 日本語なら「」、韓国語なら “”。ローマ字には変換しないこと。「Konnichiwa」のようなローマ字入力は、たいてい不自然な音声になります。

v4.0 Preview では、動画を最大何秒まで生成できますか?

1 回の生成で最大 15 秒。参照動画にも同じ制限が適用されます ── 複数の参照動画を使う場合も、合計で 15 秒以内に収める必要があります。

プロンプト調整中は、v4.0 Preview と v4.0 Lite Preview のどちらを使うべき?

下書きや構造テストは v4.0 Lite Preview か v2.7 High Dynamics が向いています。高速で、次のような問題なら十分検証できる ── 動きの指定が曖昧、トランジションが不自然、参照素材が足りない。プロンプトが固まったら、最終生成だけ v4.0 Preview で回してください。モデル比較の詳細は PixAI v4.0 Preview 能力総覧 をどうぞ。

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v4.0 Preview を使いこなすうえで、本当に難しいのはプロンプトを書くこと、ではありません。1 文字も書く前に何を準備するか、のほうです。鮮明なキャラ参照画像を選ぶ。自分はパターン 1(イメージが明確)なのか、それともパターン 2(イメージが曖昧)なのかを見極める。最初の生成に期待をかけるのではなく、反復改善ループを回す。プリプロダクションは Mio.2 に任せる。

まずはあなたのアイデアの、いちばんシンプルな形から始めてください。

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